お悩み相談室6: 指の関節が弱いのですが…

公開日: 2015年11月9日月曜日 ピアノ 持論

こんにちは、リトピです。

さて、今回の「お悩み相談室」の内容はこちら。 (ここでは関節の専門用語を控え、指先側から第一関節、第二関節...と数えています。)

悩み6: 指の関節が弱い

こういう話、たまに見かけますね。 例えば、図1のように指の第一関節 (指先側の関節)がへこんでしまう、といった感じ。これでは打鍵の力を鍵盤にキチンと伝えられないだけではなく、打鍵時の反発力にも耐えられなくなってしまいますので、ピアノ弾きにとっては死活問題でしょう。

図1. 指の第一関節がへこんでしまっている

主成分は、みんな大好き○○ー○○

まず、関節とは何か。IRIE CARE LIFEによれば、関節を構成しているものは、

関節の中にある(関節内構成体)のは、
関節包・関節内靭帯・半月板・軟骨・骨 等です。

関節の外にある(関節外構成体)のは、
筋・腱・関節外靭帯・皮下組織・皮膚 等です。
だそうですね。まさか皮膚や骨自身とかが関節を強くするわけないでしょうから、その他の部位を調べてみましょう。痛みの専門院によると、
靭帯 = 骨と骨が離れないように接合。
腱 = 筋肉と骨が離れないように接合。
ということは、骨と骨の間である関節の強さにかかわるのは、両方の骨をつないでいる靭帯ということかな。では、靭帯について調べてみましょう。 Wikipediaによれば、
靭帯(じんたい)は、強靭な結合組織の短い束で、骨と骨を繋ぎ関節を形作る。主成分は長いコラーゲンの線維である。靭帯には関節の可動域を制限する働きもある。
なるほど。では、関節を鍛えるにはコラーゲンをたくさん摂取すればいいんですね。どうりでピアニストはきれいな人が多いわけだ。これにて一件落着!いやぁ、今回のお悩みは単語を調べていくだけでよかったので簡単でしたね。皆さん、日々コラーゲンを摂取して、関節を強くさせ、ピアノを上手に弾けるようにしましょう!

んなわけあるかーーー!!

コラーゲン摂取だけでピアノが上手になるんだったら、今頃コラーゲン系の商品は店頭から消えているでしょう (ダイエット系の商品・食べ物みたいに...)。そんな話があるわけないし、摂取だけでいいんだったら、誰も悩みません。では…関節の近くにあるものといったら、次は腱だ! Wikipedia先生!教えて!!

腱(けん)は、解剖学において骨格筋が骨に付着する部分の筋肉主体部寄りにある結合組織のひとつ。骨と骨とを結合させているものは靱帯という。両生類、爬虫類、鳥類、哺乳類の骨格筋に付属して存在する。骨格筋は全体的に赤色(哺乳類)を示すが、腱はほぼ白色に見える。組成は殆どが線維質であるコラーゲンで、軟部組織としては硬い方に属する。代表的な腱はアキレス腱があり、人体の中では最大のものである。
...また、コラーゲンか。。。指の強化といって関節を強くしようとする一部の「脱力」信者は、腕の重さに耐えられるだけの、尋常じゃない量のコラーゲンを体内で生成できるのでしょうか。。。なーんて、ここまで来ればもうおわかりかと思いますが、もともとのお悩み「指の関節が弱い」という考え自体が間違いなんです。

指の関節をへこませないために~準備: 必要な知識~

記事「お悩み相談室4: 指を独立させたいのですが...」で指を曲げ伸ばしする筋肉についてお話ししましたね。手先は腱がつながっているだけ。その筋肉は腕の中にある、と。では、指先についてもうちょっと詳しく見てみましょう。 指を曲げる筋肉 (屈筋)、伸ばす筋肉 (伸筋)には、主に以下の種類があります。

  • <指を曲げる主な筋肉>
  • 深指屈筋: 手のひら側の指の末端 (第一関節の先)の骨に腱がつながっている
  • 浅指屈筋: 手のひら側の指の第一関節と第二関節の間の骨に腱がつながっている
  • <指を伸ばす主な筋肉>
  • 総指伸筋: 手の項側の指の末端と第一関節と第二関節の間の骨の両方に腱がつながっている
これらを図2に示します。
図2. (a)深指屈筋、(b)浅指屈筋、(c)総指伸筋
赤い丸で示した部分の骨に、それぞれの筋肉の腱がついている
ここで気付いてほしいのは、指は関節ごとに筋肉が割り振られていない、ということです。例えば、指先の骨についている深指屈筋が収縮すると、第一関節はもちろん曲がりますが、それより手前の第二関節や第三関節までもが一緒に曲げられてしまいます。これは、ひざとは違って、関節ごとに特定の筋肉がついておらず、関節 (周りの筋肉)を鍛える、という概念が指には存在しないんです。言い換えれば、「指の第○関節を曲げるのは○○筋」と、簡単には言えないんです。(ちなみに、深指屈筋が浅指屈筋の下 (指の骨側)を通っているので、浅指屈筋の指先の腱は、二股に分かれてます。)

「え、オレは第二関節だけ曲げることができるぞ。」という方、それは浅指屈筋と総指伸筋の収縮をうまく利用して、そこだけ曲がるように指全体をコントロールしただけです。(もしくは、深指屈筋が切れてます。)指は小さなものを易しくつまんだり、大きなものをしっかりつかんだりすることができますが、それは、屈筋と伸筋の収縮の度合いを変えてやっています。筋肉の名前は、筋と筋という名前ですが、指を曲げるときはどちらも収縮しているんです。

なので、曲げない側の筋肉の「脱力」という考え、実はアウトです。そもそも人間は「脱力」という命令はできませんが (記事「番外編1: 重力を利用した演奏方法の正しい解釈」を参照)、収縮している筋肉の反対側の筋肉を無視するのはダメです。ちなみに、関節を固めているときは、両方の筋肉が強く収縮した状態です。決して関節自体が固くなっているわけではありませんのでお気をつけて。

また、少々手の構造に詳しい方は「虫様筋」(ちゅうようきん)という筋肉をご存知の方がいらっしゃると思いますが、本件には関係ない筋肉です。これは手のひらの中にある筋肉で、第二関節と第三関節の間の骨に腱がついています。この筋肉はなんと、第三関節だけを曲げることができます (図3)。

図3. (a)虫様筋のあるエリアと(b)虫様筋を収縮させたときの手の形
この筋肉は指先まで伸びていないので、この筋肉をいくら鍛えたとしても、当然、指の第一関節および第二関節がへこみますね。。。そして、この筋肉は深指屈筋や浅指屈筋に比べて小さいので、弱い筋肉の部類に入ります。よって頻繁に使うとすぐ疲れてしまいます。しかも面白いことに、物をつかむとき、この虫様筋は一切働いていません (詳しくは『筋骨格系のキネシオロジー』, 医歯薬出版を参照)。もしかしたら、ピアノでは直接必要になる筋肉ではないかもしれませんね。ただ、指を曲げるときには、虫様筋がクッションの役割を果たしているようなので、潜在的には必要かも。(ピアニストは、ここの筋肉が発達しているようですが、恐らく副次的なものでしょう。詳細: (目がテン!「魚住号泣!ピアニスト  #724 (2004/03/21)」))

指の関節をへこませないために~解決策: 深指屈筋に意識を~

ふぅ。ここでようやく本題です。関節をへこませないためにはどうすればよいか。実は、物をつかむとき、主に働いているのは深指屈筋と総指伸筋です。浅指屈筋はサブ。指の第一関節がへこむ人は、本来はサブである浅指屈筋を、あたかもメインかのように強く収縮させている可能性があります。ですので、この解決策として意識するのは、指の第一関節ではなく深指屈筋です。深指屈筋がしっかり収縮できていれば、指先から引っ張られるので、よっぽどのことがない限り、第一関節は絶対にへこみません。関節が弱いのは指の鍛えが足りないわけではありません。

なお、打鍵では、と書きましたが、打鍵時でも打鍵時以外でも、指先の骨についている深指屈筋や総指伸筋を収縮させていなければ、第一関節は自由 (指先が固定されておらず、グラグラ、ふにゃふにゃした感じ)になります。 よって、一部の「脱力」信者は、関節の強化を謳う際、図4のような状態を見せますが、その主張はおかしいことが理解できるでしょう。

図4. 指を机の上に置き、第一関節を押すとこうなる
えぇ、指に力を入れていなければ、図4のようになるのは当たり前のことですね。関節自体はどう意識しても固くなりませんから。この押された状態でも第一関節をへこまないようにするには、第一関節を固めるため、深指屈筋と総指伸筋の両方を強く収縮させなければいなければなりません。うーむ、「脱力」とはいったい。。。このように、「脱力」を軸に何かを考えると、絶対にどこか破綻します。

エピローグ

さて、ここで私が強く主張したかったのは、こういった意外と単純そうな(?)ピアノのお悩みを解決させるには、実はこれだけの知識が必要だ、ということです。間違った知識 (指の関節はひざと同じように鍛えられる)は、間違った目標 (指先だけで腕の重さを支えよう)を立て、間違った練習 (フィンガートレーニングで、在りもしない指の筋トレ)をし続け、最終的には最悪の結果 (腱鞘炎、ジストニア、ばね指など)を生むことになってしまいます。

ピアノ奏者がこういったことを気を付けるのはもちろんのことですが、特にピアノの教師は、悲劇な生徒を生まないよう、練習のさせ方、使用する言葉には細心の注意を払っていただきたい。私は、単なる下手の横好きなピアノ弾きなので、何を偉そうな、と言う方もいらっしゃるかもしれませんが...かわいそうなことに、まじめな生徒ほど、アナタの言葉を真剣に聞き、その言葉を信じ、真剣に練習し続けますから。

では

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14 件のコメント :

  1. 関節が弱くて悩んでいる者です。「深指屈筋に意識を持っていく」には具体的にどのようにしたら良いでしょうか?

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    1. ご質問ありがとうございます。
      具体的には、まず自分のイメージしている手・指の構造に間違いがあれば、そのイメージを捨て、新たに「指先の腹の奥(骨の部分)に腱(骨と筋肉を結ぶスジ)がついていて、前腕(手首と肘の間の腕)の手のひら側の奥にある筋肉(深指屈筋)がその腱を引っ張ることで、指先から(第一関節を含んで)指を曲げられるんだ」とイメージすることが大事、だと考えています。

      どうやら人間は、自分の身体のイメージと実際の身体の構造に差異があっても、自分のイメージの方を優先して身体を動かそうとするそうです。そのため、もし自分のイメージと実際の構造との差が大きいと、身体が思うように動かないだけでなく、最悪、身体を痛めてしまうそうです。私の作った深指屈筋の図は稚拙なので、あまり正確に書けておりませんが、実際の構造とそう遠くはないはずなので、ご参考にしていただければ幸いです。(ちなみに、「深指屈筋」でWe検索すると一部、医療関係(手術など)の図や写真が出てきます。そのような図や写真を見る耐性のない場合はお気をつけください。)

      この記事で書いている「意識」は「実際に確認する」という意味ではなく、このコメントの上記に書かせていただいた「イメージ」の方です。もし混同されていたら申し訳ありません。深指屈筋自体に実際に意識を持っていく(どう動いているかなどを知る)ことはかなり難しいです。せいぜい握りこぶしを作ったときに前腕部分が盛り上がるのを確認できる程度でしょう。筋肉の動きは「筋感覚」という人間の第六感で判断できますが、相当意識しないと、これを鍛えるのは難しいです。(なお、関節は感覚受容器が多く含まれているため、関節の動きは、特に意識しなくても感じられます。)

      ただし、もし靭帯(骨と骨を繋ぐ部位)の損傷などの障害で、関節が弱いと感じられている場合は、このようなことをイメージする前に、すぐさま病院で見てもらった方が良いと思います。また、痛みなどが発生した場合はすぐさまその考え方、動作を中止してください。もしかしたらご質問者様にはこの考え方が合わない可能性があります。その際は、大変申し訳ありませんが、ご容赦いただければと思います。

      本回答に関しまして、もしわからないことなどがありましたら、お手数ですが再度ご質問いただければ幸いです。

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    3. 少なくとも、間接の位置や筋肉の動作などを正しくイメージ(意識)をすることで身体の動作が改善することは確実です。

      例えば…コップを掴むとき。恐らくその動作の際に指の関節は凹みませんよね?これは、指を曲げ伸ばしする筋肉がちゃんと機能しているから、というのは当然ですが、それと同時に、「掴む」という動作イメージが正しい、ということも示唆しています。この掴む動作の時点で凹むのであれば別の問題があるかもしれませんが…もし物を掴む動作のときに指が凹まないのであれば、今回の問題は、十中八九アナタ様の持つ「ピアノを弾くときの動作イメージ」が悪いと考えられます。

      このようなイメージは【ボディマップ】とも呼ばれます。もしご興味があれば、一度『アレクサンダー・テクニークの学び方』という書籍を読まれると良いかもしれません。直接的な解決には結びつかないかもしれませんが、間接を凹ませないための何かしらのヒントが手に入ると思います。
      書籍レビュー: http://lppianolife.blogspot.jp/2015/10/2_10.html

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    1. コップを掴むときにキチンと曲がるのであれば…少なくとも、小指の骨、筋肉や筋力、一般的な小指の使い方は正常かと思われます。

      ただ、「テーブルに手を置いた状態ではすでに凹んでいます。」というのはちょっと気になります。通常、手の力を抜いたときの「ニュートラルポジション」(下記参考を参照)は全ての関節が軽く曲がった状態のはずです。
      参考(このページに書かれている「脱力」は正しい意味): http://ameblo.jp/lacool-houmon/entry-11610566737.html

      「ニュートラルポジション」では指は凹んでいないのに、テーブルに手を置いたときに指が凹むのであれば…もしかしたら、テーブルに手を置いた時点で、無意識のうちに小指に変な力を加えているのかもしれません。これは、アナタ様の持つ「テーブルに手を置く動作」のイメージが悪いのでしょう。

      ちなみに、そのとき関節を「触るとグラグラ」するのは正常でしょう。関節は、その部分を曲げ伸ばしする両方の筋肉が【同時収縮】しない限り硬くなりません。指を曲げ伸ばしする筋肉が同時に収縮していなかったら、そのように関節周りがグラグラするのは当然です。ご安心ください。
      参考: http://www.piano.or.jp/report/03edc/brain/2010/06/18_10938.html

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  3. 右手の薬指が痛く、青くなり悩んでます。原因は第一関節がへこんでしまうからだと思います。以前から違和感がありましたが痛みはなかったので練習続けていたところ酷くなってしまいました。イメージとしては正しいフォームを保ちながら第3関節に意識して弾く感じでしょうか。手首は少し高めにした方が良いでしょうか

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    1. コメントありがとうございます。
      ピアノを弾いていると、「右手の薬指(の第一関節あたり?)が青くなる」ということでしょうか。指が痛いだけでなく「青くなる」ということは、もしかしたら「第一関節がへこむ」以外の原因があるかもしれません。今、パッと考えられるのは、(1)打鍵が強すぎて打撲→あざ、(2)出血傾向などによる内出血→青あざ、(3)その他(単純性紫斑や老人性紫斑など)の3点かな、と思います。

      (1)が原因の場合、まず【正しい弾き方】を意識した方が良いかもしれません。今、「弾きにくい」という気持ちを解消しようと、腕や身体の力に頼って(もとい、力任せに)ピアノを弾いているのであれば要注意です(昔、私はそのような弾き方で指先をよく切っていました)。

      【正しい弾き方】は、初心者とプロの弾き方の違いを見れば一目瞭然です。もしよろしければ、以下の記事をご参考下さい。プロの弾き方を意識すれば、強すぎる打鍵(による打撲・あざ)はなくなると思います。
      記事「番外編8: プロと初心者の「打鍵の仕方」の違い~簡易版~」: http://lppianolife.blogspot.jp/2016/09/8.html

      また、個人的にはフォームや手首の高さはあまり関係ない気がします(以下の記事を参照)。まずは、そのような細かい部分は置いといて、アナタ様が弾きやすいと感じるフォーム・手首の高さで「プロの弾き方」を意識しながら弾いてみてはどうでしょうか。
      記事「ピアノ・コラム3: 「手の形は卵を包むように」の真実」: http://lppianolife.blogspot.jp/2015/11/3_30.html


      上記(2), (3)に関しては、私は専門外なので…指が青くなる原因が上記(1)でなければ、まずは【血液内科の専門医を受診すること】を考えた方が良いかもしれません。
      参考: http://www.csnt.co.jp/health/det/060101/

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  4. 回答ありがとうございます。2日位右手のピアノの練習は控えていたら痛みも治まり、青みも和らいできました。また質問なんですが正しいフォーム(リトピさんのサイトや、「ピアニストならだれでも知っておきたい「からだ」のこと」を読んで学んだフォーム)で弾こう、気を付けようとすると力んだり、緊張して上手く弾けなかったりします。これはリトピさんの説明にありました「1.人間の動作は【意識的に】コントロールできない 」ということなのでしょうか。

    説明されているように、動作の【遂行】と【中止】」を意識しながらフォームを見直していけばいずれ緊張しなくなり、フォームも習慣化するのでしょうか。

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  5. 再度コメントありがとうございます。
    はい、おっしゃる通り、「人間の動作は【意識的に】コントロールできない」です。面白いことに(残念なことに?)、我々は「○○しよう!」と意気込めば意気込むほど、その動きは不自然になり、○○をやるのが難しくなってしまいます。

    そして、後者もおっしゃる通り、我々ができるのは動作の【遂行】と【中止】…なのですが、決して「良いフォームを形作る動作を遂行させよう」と意識的に考えてはいけません。緊張しているのは、それが自分にとって【不自然】だから。自然な動きは、どうにかして・無理やり意識して行えるようになるものではなく、自分の内側から沸き起こるものです。

    その自分の内側から良いフォームをわき起こすためにやるべきことは、以下の2点だと私は考えています。
    (1)良いフォームとは何かを知る
    (2)悪いフォームを(意識的に)やめ続ける

    この2つを意識し続けていれば、良いフォームが自然と、自分の内側から沸き起こってくるでしょう。それは不自然な動きにはならないので、緊張はしないと思います。

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  6. とても親切に分かりやすく回答いただきありがとうございました。

    私はピアノ歴10年位(ブランクあり)ですが全ては脱力を意識し始めてから弾きにくくなっている気がします。
    脱力しなさいと注意される前までは何も故障がなかったのですが、脱力を意識し始めてからいつも緊張した状態になり筋肉痛になったり、肩コリになったり段々弾けなくなってきた気がします。元々は第一関節もつぶれずに弾けていたと思いますが、脱力を意識するうちに関節もつぶれてしまうようになったと思います

    リトピさんのブログを読んでからは脱力しない方がいいことが分かり救われました。是非「脱力は駄目」だという本など出版してください!
    まだ脱力を信じている人ばかりなので、正直売れるかどうかわからないですが。。本当にありがとうございました

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    1. いえいえ、こちらこそ、コメント & 返信ありがとうございます。

      私も、独学になって「脱力」を意識した時から、なかなか上達しませんでした。
      練習中、指先から血が出たときから「これは何かがおかしいぞ…」と思い、いろいろ調べてみました。その調査結果の数々が、このブログの記事にちりばめられています。

      救われたとのコメント、ありがとうございます。
      私と同じような境遇の人たちが、このブログを通して少しでもたくさんの人が救われるといいな、と思っています。
      「脱力」でうまくいっていない人は、我々にもいらっしゃるようですので。
      参考: http://lppianolife.blogspot.jp/2016/09/blog-post.html

      出版に関してもコメントありがとうございます。もうちょっと頭の中を整理して、ブログの内容が充実してきたら、少しずつ出版のことも考えてみようかと思います。

      こちらこそ、ありがとうございました。もしよろしければ、今後ともよろしくお願いいたします。

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  7. 手を広げて和音を弾く際、右人差し指の第2関節だけが曲がってしまう時があります。左手はならないです。
    それが顕著に表れているのが、ブラームスのピアノソナタ3番の第一楽章のf,as,c,fを弾く場面です。僕は手の構造的に人差し指が薬指よりも爪一つ分短いです。そのせいで無意識に伸びてしまっているのかな、と思ったのですが、それだったら左手もなるはずだよな〜と考えたり…
    小さい頃についてしまった癖だったりするのでしょうか。
    解決策など教えて頂けましたら幸いです。

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    1. コメントありがとうございます!

      恐らくですが、そうなってしまう原因は【短い右人差し指の打鍵が黒鍵】だからかもしれません。黒鍵の打鍵は滑り落ちやすいので、少なくとも右手だけはキチンと打鍵できるようにと、指の腹による打鍵の面積を広げようとする気持ちが(無意識に)強すぎて、指が反りかえっているのかもしれません。

      ただ、もしその現象によって弾きづらく感じたり、指・手の痛みなどが発生したりしているのであれば、注意が必要だと思いますが、そうでないのであれば、現状は様子見で良いのではとは思います。

      あまり一つの指にばかり意識が向いていると、もっと大きな問題を見過ごすことになり兼ねないので、その現象に違和感を覚えるわけではないのであれば、【木を見て森を見ず】状態にならないように、森である「打鍵時の身体・腕・手・5本の指先の動き」がどうなっているか?という方を意識された方が良いかもしれません。それによって、結果として右手人差し指の動きも良くなるかもしれません。

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